とっこやさんのお客様、奈良県の徳山様より作品の写真をお送りいただきました。
当店の栗一枚板をふんだんにご使用になり飾り棚をご製作されました。
作品の製作過程や苦労されたところなど詳細に、そして楽しく読めるとても素晴らしい文章だったので今回はいただいたメールの文章をそのまま掲載いたします。
以下、徳山様のメールです。
木工は全くの素人ですが、知り合いの作家さんに無理を言って初めて創らせてもらったのが、この形の飾り棚でした。(栃と胡桃の木で創りました。)
その後、楡の木で創り、ひとりでする事の大変さを思い知らされ・・・今回は1番小さい物だったので楽しめました。
ご近所の大工の棟梁もとても親切に教えてくれます。
いつもプレーナーで板の水平を出してもらってます。
ノミまで研いでいただいています。
大工さんの仕事は、ノミ研ぎから始まります。
「こんな道具で、ようここまでやったなぁ。」て、笑ったはりました。(もちろん、ホームセンターで買いました。)
購入した板を最大限に使い、丸ノコで板の上下をカットし、凸凹部分、刳り貫き部分は粗方ジグソーで切り落とし、ノミで仕上げました。
木は切りすぎてしまうと取り返しがつかないので、きつい目にしておく事は大事ですね。
この作品は割と隙間なくできました。一作ごとに少しずつ進歩していくものですね。
でも、組み立てる時はご近所に気兼ねするくらいの凄い音が鳴り響いてしまいます。
側板に割れがあったため、黒柿で契りを入れました。
何を創るにしても、どこかに契りを入れたくなります。
いい感じに割れてないかなぁ~て探してしまいます。
契りの入れ方を教わったのが、木工との出会いです。
楔も黒柿です。亜麻仁油で仕上げました。
栗の木目がいい感じ・・・。やっぱり、みんな栗にしてよかったです。
◆◆印は、イニシャルNのマークです。
これも師匠のをパクっています。
同じイニシャルなもので・・・(笑)
節があったり、穴が開いていたり、木目がすごかったり、表情のある木が好きです。
そうそう、耳は絶対あった方がいいです。
栗とか胡桃、なんだか実のなる木がお気に入りです。やっぱり師匠の影響かなぁ・・・?
秋は創作意欲が湧きますね。
完成した時の喜びがあるから、またまた調子に乗って創ってしまいます。
欅の小机も、あと少し・・・早く仕上げて、また、送らせていただきます。
以上、徳山様のメールでした。
お近くにご親切な大工さんややさしい作家さんがいらっしゃってご指導を受けることが出来るとは素晴らしい環境ですね!
作品はとても素人の物とは思えないほどの出来です。
このブログをご覧の皆様にもきっとご参考になることと思います。
前回の楢の長椅子に引き続いての作品をご投稿、誠にありがとうございました!
次回作、「欅の小机」のご投稿も首を長くしてお待ちしております。
今後とも是非よろしくお願いいたします。
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