先日人形浄瑠璃の舞台にて再び活躍することが決まった(驚!)欅のこたつ天板ですが、嫁ぎ先の
人形浄瑠璃文楽座、吉田様より非常にうれしいメールを頂きましたのでご報告いたします。
以下、吉田様のメールです。
先日、欅のこたつ板を発注させていただいた吉田勘市です。
早速の発送ありがとうございます、九州方面の巡業が終わり、帰阪。
さきほど劇場にて「欅板」に対面してまいりました♪
椿油をうすくすり込んで実際にツケ打ち(拍子木ではなく35mm×45mm×200mmくらいの赤樫で
できた角材状のツケ柝を打ち付けます)を試してみましたが、素晴らしい!!の一言に尽きます。
反りの少なさといい、厚みのある音といい、今まで経験した板の中でも最上のものでした。
舞台での太刀を使った立ち回りや、人形の決めポーズでの効果音として活躍してくれそうです。
取り急ぎお礼まで・・・
今度の地震には、私たちもちょうど南越谷(埼玉県)での公演の最中だったので大変でした。
長野県の方もずいぶんと余震が続いているようですが大丈夫でしょうか?
もちろん公演は中止、東京のホテルに戻ろうにも、電車はすべてストップという状況で25キロほどの道を
5時間かけて歩いて帰りました。
そのまま宇都宮公演もキャンセルとなり、直接長門(山口県)にまいりましたので返信遅くなり失礼しました。
しばらくは多くの公演のキャンセルが続くかも・・と思いますが、こういうときこそ舞台からの感動、笑いを
伝えるべくがんばっていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
人形浄瑠璃文楽座 人形遣い 吉田勘市
財団法人文楽協会オフィシャルウェブサイト: http://www.bunrakuza.com/
この板は直径の大きい巨木からしか取ることの出来ないサイズの一枚板で、しかもこたつ板として何十年も
使用されてきたため完全に乾燥しているという大変価値あるものでした。
再生され人形浄瑠璃の舞台で使われることを知った時は大変驚き、また私がネットにて発信した情報が
きっかけでこたつ板として一度役目を終えたものを、素晴らしい場所で再生させるお手伝いが出来たという
喜びで非常に興奮しました。
この板は伝統ある人形浄瑠璃の舞台でこれからまた長い間活躍することでしょう。
舞台からの感動、笑い、是非多くの方にお届け下さい。
この度は誠にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
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